中国でLINEが使えない理由!解決方法はコレ
中国ではインターネット環境に厳しい制限がかけられており、日本で閲覧できるサイトも見れないことがあります。WEBサイト以外にも、アプリケーションにも規制が存在します。
そのため、「中国ではLINEが使えないって聞いたけどほんと?」「中国でLINEを使うにはどうしたらいいの?」と疑問を感じている人もいるでしょう。
そこで本記事では、中国でLINEが使えない理由を解説します。中国でLINEを使う方法やよくある質問もまとめているため、気になる人はぜひチェックしてみてください。
目次
中国でLINEが使えない理由を解説
通常のインターネット環境を使用する場合、中国ではLINEが使えません。中国には1998年よりGFW(Great Fire Wall 通称金盾)と呼ばれるインターネット検問システムが導入されています。
GFWは世界トップクラスの監視システムであり、中国内のあらゆるデータの確認を可能にしています。中国政府ではGFWを活用することで、国内外からのスパイ活動の抑制、不正取引の防止を実現しています。GFWによってWEBサイトの監視やブロックを行い、一般ユーザーからでは閲覧できない規制をかけています。
例えば、GoogleやYahoo!などの検索エンジン、Instagram・X(Twitter)などのSNSも利用できないため注意が必要です。そのため、LINEだけではなく中国内では特定のWEBサイトの閲覧やSNSへのアクセスもできません。
中国はLINEの代わりにWeChatが主流
日本ではLINEが一般的なコミュニケーションツールですが、中国ではWeChatが主流です。WeChatのユーザー数は2024年1月時点で13億1,900万人以上と言われており、世界2位のメッセンジャープラットフォームアプリです。WeChatとは中国版LINEとも呼ばれており、メッセージやスタンプ・通話などが可能です。
WeChatは基本的なメッセンジャー機能だけではなく、公共料金の支払いやチケット予約機能など、様々な機能が付帯しています。プラットフォームアプリとして中国では多くのユーザーが利用しています。中国では規制の関係上、GoogleやInstagramが利用できないため、中国国産のアプリが普及しています。
また、WeChatは20以上の言語に対応しており、200以上の国や地域に対してサービスを提供しています。日本版のWeChatも用意されているため、中国へ行く際は事前にダウンロードしておきましょう。
中国でLINEを使う方法を4つ紹介
中国でLINEを使い方法は、大きく分けて以下の4つです。
- VPN
- WiFiルーター
- 国際ローミング
- 香港SIMカード
それぞれ順に解説します。
VPN
中国でLINEを使うなら、VPNがおすすめです。VPNとはVirtual Private Networkの略で、日本語訳すると仮想プライベートネットワークです。VPNはインターネット上に他の回線に影響されない安全性の高い通信環境を構築することができます。
VPNについては「VPNとは?初心者にもわかりやすく解説」の記事で詳しくまとめていますので、VPNについての理解を深めたい方はチェクしてみてください。
VPNを用いてインターネット回線に接続することで、規制の厳しい中国でも日本と同様の通信環境を理代可能です。中国の通信回線ではLINEへの接続はできませんが、VPNを経由することで中国内でもLINEを利用できます。
しかし、すべてのVPNが中国での接続に対応しているわけではありません。2024年現在では様々なVPNが登場しており、それぞれ特徴や強みが異なります。VPNの中には中国内でサーバーを保有していなかったり、規制に引っかかたりして、通常雨通り接続できないケースがあります。
特に無料VPNは中国のGFWを突破できず、通常のインターネットやLINEへ接続できないリスクがあります。そのため、中国でLINEを使うには、VPN選びが非常に重要と言えます。
中国でおすすめのVPNは以下のとおりです。
- MillenVPN
- ExpressVPN
それぞれ順に解説します。
MillenVPN
料金プラン | 7日プラン:580円/7日 15日プラン:980円/15日 30日プラン:1,580円/月 1年プラン:540円/月 2年プラン:360円/月 |
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対応デバイス | ・Windows ・Mac ・Chromebook ・Android ・各種VOD ・その他 |
サーバー数 | 約1,300台以上 |
同時接続数 | 最大10台 |
ノーログポリシー | 対応 |
保証内容 | 30日間の返金保証 |
MillenVPNは約1,300以上のサーバー数を誇る国産のVPNです。多くのVPNは海外の企業が運営していますが、MillenVPNはアズポケット株式会社が総務省に届出を行なった上でサービスを提供しています。日本国憲法第21条で定められた通信の秘密を遵守してサービスを提供していることから、世界最高水準のプライバシー保護環境でユーザーの通信情報を守っています。
MillenVPNは海外から日本のサービスを利用する際に最適なVPNです。中国のようにインターネット接続が制限されている国からでも、MillenVPNを経由すれば使用できます。もちろん、国内・海外問わず検索エンジンや動画配信サービスへアクセスが可能です。
また、MillenVPNを用いて中国などの通信規制の厳しい国から日本国内サービスへアクセスする際はWindows版MillenVPN専用アプリ(OpenVPN)もしくは、「MillenVPN Native OpenConnect」を利用する必要があります。通常のVPNではセキュリティ環境を突破できませんが、機種やOSごとの専用アプリを利用すれば問題なく接続が可能です。
さらに、MillenVPNでは長期契約が可能なサブスクプランと7日から利用できるワンタイムプランのいずれかを選んで契約が可能。旅行のタイミングで利用することや長期的に契約することもできます。サブスクプランを契約した場合は、30日間の返金保証も付帯しています。中国で快適なインターネット環境を利用したい場合は、MillenVPNをぜひチェックしてみてください。
ExpressVPN
料金プラン | 1ヶ月プラン:8.32ドル/月 6ヶ月プラン:9.99ドル/月 12ヶ月プラン:12.95ドル/月 |
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対応デバイス | ・Windows ・Mac ・Linux ・Chromebook ・Android ・iOS ・Kindle Fire ・Nook HD ・その他 |
サーバー数 | 約3,000台以上 |
同時接続数 | 最大8台 |
ノーログポリシー | 対応 |
保証内容 | 30日間の返金保証 |
ExpressVPNは全世界で5,000万人以上が利用しているVPNです。サーバー数は3,000件以上に上るため、世界中で安全にインターネット環境へアクセスできます。もちろん、中国から別サーバーへアクセスすることもできるため、国内と同様にLINEによるアクセスが可能です。
また、ExpressVPNはプライバシー対策に力入れており、TrustedServerテクノロジーによるハードドライブにデータを書きこ込むことなく保存が可能。Network Lockキルスイッチによって、すべてのインターネットトラフィックを切断した状態で通信を行うため、安全な状態でデータを保ちます。インターネット環境を保護するだけではなく、パスワードマネージャーやトラッカーブロック、広告ブロックなど様々な機能も搭載されています。
さらに、ExpressVPNは24時間のサポート体制を提供しています。担当オペレーターが設定やトラブルシューティングに対応しており、日本語によるサポートも受けられます。契約後30日間は返金保証が付帯しているため、ノーリスクで様々な機能を利用可能です。中国でも安全な通信環境でインターネットへ接続したいなら、ExpressVPNをぜひチェックしてみてください。
WiFiルーター
中国でLINEを使う方法の一つとして、WiFiルーターの契約が挙げられます。中国をはじめとする短期旅行を目的としたユーザーにおすすめの接続方法で、WiFiを活用して中国のセキュリティを突破してWEBサイトへアクセスが可能です。
1週間や10日間など短期間だけの契約ができ、端末自体もコンパクトなため持ち運びもしやすいです。帰国した際はWiFiルーターを返却するだけのため、VPNよりもスムーズに契約ができます。
ただし、すべてのWiFiルーターが中国で接続できるわけではありません。VPNと同様にWiFiルーターが中国のセキュリティ環境を突破できる性能を保有していなければ、インターネット環境へアクセスすることは不可能です。
WiFiルーターごとに中国での利用可否を公開しているケースが多いため、契約前に必ず確認しておきましょう。中国へ到着してからWiFiルーターの契約はできないため、帰国前に端末の準備も必要です。
国際ローミング
中国でLINEを使用する手段として、国際ローミングが挙げられます。国際ローミングとは、国内の通信キャリアが現地の通信事業者のネットワークを使用してデータ通信を行う方法です。
中国で国際ローミングを行う場合は、KDDIやSoftBankなどのキャリアを使用しながら中国の通信環境を活用することになります。国際ローミングは別途端末や通信環境を契約する必要はありません。国内で使用している端末・キャリアのままでも通信ができ、手続き不要でそのまま利用が可能です。キャリアによっては国際ローミングでLINEをはじめとする国内サービスへアクセスできるでしょう。
しかし、国際ローミングはキャリアや接続場所によって高額な請求が発生します。国際ローミングの定額プランなどに加入していなければ、無駄なコストを支払うことになるため注意しましょう。
香港SIMカード
あらかじめ香港SIMカードを準備しておけば、中国でも日本と同様にLINEを使用できます。香港SIMカードとは、香港で発行されているSIMカードのことで、国内で発行されているSIMカードと差し替えて使用します。
日本を含む他地域のSIMカードは中国のセキュリティ環境を突破できませんが、香港・マカオは中国でも特別行政区に指定されているため、GFWによる規制の対象外とされています。そのため、スマホのSIMカードを香港SIMカードに差し替え、中ganization国内でローミング接続することで中国の通信規制を突破できます。ルーターなどを持ち運んだり、通信環境の契約手続きが必要なため、効率的に中国でLINEへアクセスできるでしょう。
ただし、香港SIMカードを利用するためには、SIMフリーの端末を用意する必要があります。キャリア指定の端末だと香港SIMカードが正常に機能しません。SIMロックがかかった端末を使用している場合は、別途SIMフリー端末を購入したり、キャリアへSIMロック解除手続きを依頼したりする必要があります。SIMフリーの端末を保有している場合は、中国でも通信手段として把握しておきましょう。
中国のLINE事情に関するよくある質問
ここでは、中国のLINE事業に関するよくある質問を紹介します。中国でLINEを使用する際に心配があるならぜひチェックしてみてください。
中国でLINEを使うと捕まるって本当ですか?
本当ではありません。中国でLINEを使ったとしても捕まることはないです。しかし、本記事で紹介した通り、通常のインターネット環境ではLINEを使うことはできません。
VPNやWiFiルーターなど、中国の規制のかかっていないインターネット環境を構築する必要があります。
中国でLINEを使う方法で1番おすすめなのは?
中国でLINEを使用する方法で1番おすすめなのはVPNの活用です。VPNを利用することで、ルーターのように端末を用意することなく安全に中国でもLINEを使用できます。VPNは完全プライベートな通信環境を構築できるため、中国の厳重なセキュリティ環境を突破し、国内同様にWEBサイトを閲覧できます。
しかし、すべてのVPNが中国でLINEを使えるわけではありません。中でも無料のVPNでは中国の規制を突破できず、インターネットへ接続できない可能性が高いです。無料VPNはコストがかからない分、制限がかかっていたり、完全なプライベーツ通信環境を構築できなかったりします。
そのため、中国でVPNを接続するなら有料サービスがおすすめです。もちろんコストはかかりますが、安全な環境下でLINEを含めた国内サービスを利用できます。本記事で紹介しているVPNは中国でもLINEを使用できるため、気になる人はぜひチェックしてください。