「フォン・レストルフ効果とは?意味ってなんだろう…?マーケティングで使う方法を知りたい!」
こんな疑問を解消します。
結論から言ってしまうと、「フォン・レストルフ効果」とは、似たような商品が並んでいる場合、他の商品より特徴的な商品が記憶に残りやすいという心理効果です。
また、この記事でご紹介する「フォン・レストルフ効果」は、「孤立効果」とも呼ばれています。
例えば、いち押しする商品の価格を、他の商品よりも目立つ色や大きくするなどの工夫をしている広告を見かけませんか?
上記のような広告は、レイアウトや色の構成が特徴的で、消費者の記憶に残りやすい工夫が施されています。
「そんなことは分かっている」と言いたくなるかもしれませんが、これは、「フォン・レストルフ効果」と呼ばれる心理効果を活用した宣伝方法です。
また、宣伝広告で売りたい商品を印象的に見せる「フォン・レストルフ効果」をマーケティングで使う方法もわかりやすく解説していきます。
マーケティング職で働いている人が、この記事を読むことで、あなたがイチオシする商品の価値や魅力をUPさせ、成約に繋げることができるでしょう!
※すぐにマーケティングで応用する方法を知りたい方は【「フォン・レストルフ効果」をマーケティングで使う方法】をクリックでジャンプします。
- 意味と由来
- 英語、英語例文、英語表現
- 実験
- 似ている心理学
- 具体例
- マーケティングで使う方法
- 注意点
- 論文
上記の流れでご紹介していきます。
「フォン・レストルフ効果」の意味
まず、フォン・レストルフ効果の意味について解説します!
フォン・レストルフ効果
意味:同じような商品が並んでいる場合、特徴的な商品は印象的に感じ、記憶に残りやすいという心理効果。
「フォン・レストルフ効果」とは、同じような商品が並んでいる場合、特徴的な商品は印象的に感じ、記憶に残りやすいという心理効果を言います。
他と違うものは記憶に残りやすいという「フォン・レストルフ効果」は「フォン・レストルフ効果」や「孤立効果」とも呼ばれているので一緒に覚えておきましょう。
「フォン・レストルフ効果」の由来
「フォン・レストルフ効果」はドイツの心理学者「フォン・レストルフ」によって提唱されました。
そのため、「フォン・レストルフ」の「レストルフ」を抜粋して「フォン・レストルフ効果」と呼ばれるようになりました。
「フォン・レストルフ効果」の英語・英語例文・英語表現
「フォン・レストルフ効果」は英語表記で”von restorff effect”と表記します。
「von restorff」は「フォン・レストルフ効果」を提唱したフォン・レストルフからきており、「effect」は効果の意味を持ちます。
「フォン・レストルフ効果」の実験
次に「フォン・レストルフ効果」の実験について解説します。
実験内容
動物の写真を見せ、目の動きを調べた実験では、被験者にシマウマやトカゲを探すように指示したが、ライオンやヘビの方に目が奪われていました。
実験結果
この結果から、自分にとって驚異的と感じるものや特徴的なものに意識が向くということが分かったのでしょう。
そして、「フォン・レストルフ効果」が提唱されました。
「フォン・レストルフ効果」に似ている心理学
「フォン・レストルフ効果」の類語・言い換え表現には以下があります。
それでは、説明していきます。
「Call To Action」
Call To Action
意味:Webサイトの訪問者を具体的な行動に誘導すること。
「Call To Action」とは略して「CTA」と言い、注意喚起や行動喚起という意味があります。
Webサイトでユーザーを次のページへと誘導する要素の1つです。
主に以下のようなページへの誘導をしています。
- 購入
- お申込み
- お問い合わせ
- 資料請求
- 会員登録
CTAは、ユーザーの視線や認識されるデザインを考える必要があり、うまく活用することができれば収益に繋がる可能性があるので一緒に覚えておきましょう!
「フォン・レストルフ効果」の例
「フォン・レストルフ効果」という心理用語の具体例は以下の通りです。
- 四角形が並んでいる中に三角形が1つだけ混ざっている
- 同じ色のお花畑のなかに1つだけ色の違うお花が混ざっている
上記のように、色や形が違うものに目がいき印象的に残るというのが「フォン・レストルフ効果」です。
色や形で印象が異なる心理学で「クルーゾフ効果」と「ストループ効果」あるので一緒に覚えておきましょう!
「フォン・レストルフ効果」をマーケティングで使う方法
続いて、「フォン・レストルフ効果」を使ったマーケティング手法をご紹介します。
「フォン・レストルフ効果」を使ったマーケティング手法では、注目を集めたい商品の価格や特徴を目立つように、字を大きくする、色をつけたりするのが効果的です。
目立つ色や変わった形は記憶に残りやすい
例えば、黒色の背景に赤を混じわらせると目立ち、印象に残ります。
上記のように、色・形・音などで他との違いを際立させるのが重要です。
この「マーケティング心理学」というサイトでいうと、黄色のラインマーカーとピンクのラインマーカーで重要な文に装飾を加えていますよね。
このようにすることで、ヒトは、目立つ色や変わった形のものは記憶に残り、無意識的に手にする可能性が高くなるのです。
「フォン・レストルフ効果」を使ううえで注意すべきこと
「フォン・レストルフ効果」を活用すると、他との違いが際立つほど印象に残りますが、たくさんの色を使いすぎるのは避けましょう。
色をたくさんいれると、混乱し見る気がなくなります。
「フォン・レストルフ効果」を活用するときは、暗い色や明るい色をうまく使い分けるなどのコントラストを意識しましょう。
「フォン・レストルフ効果」の論文
ここでは「フォン・レストルフ効果」の論文をまとめておきます。
ぜひ参考にしてくださいね!
レストルフ現象の感情喚起による解釈
著者情報
名前:神谷 俊次
所属:南山大学文学部
収録刊行物:感情心理学研究
◆この論文をチェックする
人間の本質から考える広告:ツァイガルニク効果、フォン・レストルフ効果とハロー効果:サイボウズの事例を中心に
著者情報
名前:菅野 友
所属:非掲載
収録刊行物:日経広告研究所報
◆この論文をチェックする
人間の本質から考える広告:代表性バイアス、カクテルパーティー効果、フォン・レストルフ効果とスノッブ効果:東亞合成の事例を中心に
著者情報
名前:角川 知紀
所属:非掲載
収録刊行物:日経広告研究所報
◆この論文をチェックする
まとめ|フォン・レストルフ効果とは、似たような商品が並んでいる場合、他の商品より特徴的な商品が記憶に残りやすいという心理効果
さいごに、この記事でお伝えしたことをまとめると以下の通りです。
- 「フォン・レストルフ効果」とは、似たような商品が並んでいる場合、他の商品より特徴的な商品が記憶に残りやすいという心理効果
- 「フォン・レストルフ効果」はドイツの心理学者「フォン・レストルフ」によって提唱
- 「フォン・レストルフ効果」は英語表記で”restorff effect”と表記
- 「フォン・レストルフ効果」を使ったマーケティング手法では、注目を集めたい商品の価格や特徴を目立つように、字を大きくする、色をつけたりするのが効果的
「レストルフ効果」は他と違うものは記憶に残りやすいという心理効果です。
人間は、品質が優れているものよりも、形や色が際立っているものの方が記憶に残りやすく、無意識のうちに手にする可能性が高いです。
目立たせたい商品のコントラストを意識しながら際立せて、印象的に見せましょう!