「バンドワゴン効果」は、経済学や投票行動、広告、恋愛、ビジネス、マーケティングで活用されている心理学用語です。まず結論から言ってしまうと、「バンドワゴン効果」とは、ある製品や事柄に対し、多数の人がそれを支持、賛同している場合に、その製品や事柄への支持、賛同がとても高くなるという心理効果を言います。
この記事では、「バンドワゴン効果」の意味や実験などを解説しながら、さまざまな事例を提示しつつ、実際にあなたが「バンドワゴン効果」を使う方法を紹介していきます。
とくに、マーケティング職についている方が、この「バンドワゴン効果」を知ることで、売りたい商品やサービスがより魅力的なものに変化させることができますよ!
「バンドワゴン効果」の意味とは?
まず、「バンドワゴン効果」の意味について解説します。
バンドワゴン効果
意味:ある製品や事柄に、大勢がそれを支持や賛同しているときに、その製品や事柄への支持、賛同がとても高くなるという心理効果。
「バンドワゴン効果」の意味は、「マーケティングや経済学、政治学、社会学でよく使われる行動心理学」
「バンドワゴン効果」とは、ある製品や事柄に、大勢がそれを支持や賛同しているときに、その製品や事柄への支持、賛同がとても高くなるという心理効果です。
簡単に説明すると、世の中の流行りや周囲の評判を判断材料にしてしまうことです。
つまり、「みんながやっているから」「みんなが買っているから」「みんなも知っているから」などの理由に基づく安心感や欲求などにより、効果が働く心理用語です。
日本人は流行に弱いので、この「バンドワゴン効果」が日常的に働いていると言えます。
- 「バンドワゴン効果」の意味は、ある選択肢を大勢が選択していることで、その選択肢を選択する人がさらに増加するという心理効果。
「バンドワゴン効果」の実験とは?
次に、「バンドワゴン効果」が実証された実験について詳しく解説します。
「バンドワゴン効果」の実験概要
「バンドワゴン効果」が実証したとされる実験として、知られているのが「アッシュの同調実験」です。
この「アッシュの同調実験」は、ヒトは周囲の意見にどのくらい影響されてしまうのかということを検証した実験です。
「バンドワゴン効果」の実験内容
以下が「アッシュの同調実験」の詳しい内容です。
- 実験の対象者:1人
- 実験の目的:被験者以外の全員がサクラで間違った選択肢を満場一致で選んだら、被験者は同調して他の参加者と同じ選択肢を選ぶのかというもの。
まず、対象とする1人の被験者は、他の参加者たちとともに席に座り、課題にチャレンジします。
この課題は、「提示された線と同じ長さの線を選択する」といった至って簡単なものです。
しかし、実のところ、被験者の他の参加者たちは、この実験の調査側が用意したサクラです。
このサクラは、間違っている選択肢を満場一致で選ぶように指示されています。
例えば、正解が間違いなく「A」であるにもかかわらず、被験者以外の全員(サクラ)が「C」と答えたら、被験者は周りの意見に流されてしまうのかというものを検証します。
「バンドワゴン効果」の実験結果
この実験の結果、他の参加者(サクラ)が満場一致で間違った選択肢を選ぶと、被験者は同調し、明らかに間違った選択肢を選ぶ確率が高まったのです。
上記でご紹介した実証実験からわかる通り、単純明快で簡単な課題でさえ間違ってしまうことから、ヒトは周囲の意見に同調してしまう生き物であるということがわかりました。
このように、この実験から、ヒトが周りに影響されて、多数派に同調してしまうことが実証されたのです。
- サクラであっても、間違った選択肢でも大勢の人が選んだ選択肢に同調することが実験で証明された。
「バンドワゴン効果」の対義語・反対語とは?
次にバンドワゴン効果の逆の意味を持つ心理学を紹介します。
「バンドワゴン効果」の対義語・反対語は「アンダードッグ効果」です。
それでは「アンダードッグ効果」の意味を解説します。
「バンドワゴン効果」の対義語・反対語は「アンダードッグ効果」
アンダードッグ効果
意味:勝敗や投票の結果予測で、不利な状況にあると報じられた方に同情票が集まり逆転勝利につながる現象の心理効果。
「アンダードッグ効果」とは、勝敗や投票の結果予測で、不利な状況にあると報じられた方に同情票が集まり逆転勝利につながる現象の心理効果です。
簡単に言うと、弱いまたは不利な立場に置かれている人や状況の方を応援したくなる心理効果を言います。
言い方が悪いですが、「可哀想という気持ちになり、応援してあげたくなってしまう」ようなことです。
「アンダードッグ効果」は、「判官贔屓効果(はんかんびいきこうか)」とも呼ばれているので一緒に覚えておきましょう。
- バンドワゴン効果は、”勝ち馬効果”
- アンダードッグ効果は”負け犬効果”
また、「アンダードッグ効果」と「バンドワゴン効果」をまとめて「アナウンス効果」と言われることもあります。
「アンダードッグ効果」について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
- 「バンドワゴン効果」の反対の意味を持つ心理学用語は「アンダードッグ効果」。
- 「アンダードッグ効果」と「バンドワゴン効果」をまとめて「アナウンス効果」とよぶ。
「バンドワゴン効果」の類語とは?
続いて、「バンドワゴン効果」に似ている意味を持つ心理学を紹介します。
「バンドワゴン効果」の類語には、以下の2つがあります。
それでは1つずつ解説していきます。
「バンドワゴン効果」の類語は「スノッブ効果」
スノッブ効果
意味:同じ商品を大勢の人が保有していると、その商品に対して希少価値がつかないため、その商品に対して購入意欲が下がるという心理用語。
「スノッブ効果」とは、同じ商品を大勢の人が保有していると、その商品に対して希少価値がつかないため、その商品に対して購入意欲が下がるという心理用語です。
つまり、スノッブ効果は、希少価値による購買心理を促進する心理学で、品薄になるとどうしても欲しくなってしまうような心理効果です。
「スノッブ効果」については詳しくは以下の記事で解説していきます。
「バンドワゴン効果」の類語は「ヴェブレン効果」
ヴェブレン効果
意味:購入するものが高価であることが効用を高める効果。高いもの=良いもの。
「ヴェブレン効果」とは、ブランド消費が代表の例で、商品やサービスの価格が高く、それを手に入れること自体に特別な消費意識・欲求が生まれるという心理用語です。
簡単に言うと、高価な商品やサービスは質が良いという心理が働き、購買心理が高まるということです。
ヴェブレン効果は「顕示効果」とも呼ばれています。
「ヴェブレン効果」については詳しくは以下の記事で解説していきます。
- 「バンドワゴン効果」に似た意味を持つ心理学用語に「スノッブ効果」と「ヴェブレン効果」がある。
「バンドワゴン効果」の英語表現とは?
次に「バンドワゴン効果」がどのように英語で表現されているのかを解説します。
「バンドワゴン効果」は英語で「Bandwagon Effect」
「バンドワゴン効果」は英語表記で、「Bandwagon Effect」と表記します。
「バンドワゴン効果」は英単語の「bandwagon」と効果の意味を持つ「Effect」から由来している名前ですが、「bandwagon」とはどういう意味を持つのでしょうか?
「bandwagon」とは以下の意味を持ちます。
- 行列の先頭の楽隊車
以下では、「banwagon」を使った英語例文を紹介します。
<例文>
- Japanese are apt to jump on the bandwagon.(日本人は流行に乗る傾向がある)
- In the past I used to vote the Democratic ticket, but from now on I’ll climb on the Republican’s bandwagon.(これまでに民主党に投票したものだが、これからは共和党に乗り換えるつもりだ)
- 「バンドワゴン効果」は英語で「Bandwagon Effect」。
「バンドワゴン効果」が経済学や投票行動で使われている具体例
次に、「バンドワゴン効果」の事例について解説していきます。
「バンドワゴン効果」という心理用語は、具体的にどの場面で利用されているのかを解説していきます。
バンドワゴン効果が経済学で使われている例
経済学において、バンドワゴン効果は、「同じ財を消費する人が多いほど、また他の人の消費量が多いほど、自分の財を消費する作用が高まる」という効果を持ちます。
「バンドワゴン効果」は、アメリカの経済学者である「ハーヴェイ・ライベンシュタイン」によって創作された言葉で、消費の効果効用のうち、流行りに乗ること自体を「バンドワゴン効果」と呼びました。
経済学では、このような意味で「バンドワゴン効果」が使われています。
バンドワゴン効果が投票行動で使われている例
選挙の投票行動でもバンドワゴン効果が使われています。
例えば、事前のマスコミの選挙予測報道で、すでに優勢とされている候補者に有権者が投票してしまうことが挙げられます。
これはよく選挙投票所でNHKが出口調査をしていますよね。
それがこのバンドワゴン効果に影響しています。
また、誰に投票したかがわかるような投票の方法を取れば、よりバンドワゴン効果が働き、その投票で最も優勢である候補者に投票するようになってしまいます。
そのため、選挙の立候補者は「国民が私を支持してくれている」ということをアピールすることでさらに支持を集めることができるのです。
- 経済学では、「同じ財を消費する人が多いほど、また他の人の消費量が多いほど、自分の財を消費する作用が高まる」という意味で使われている。
- 「バンドワゴン効果」により、事前のマスコミの選挙予測報道で、すでに優勢とされている候補者に有権者が投票してしまうことがある。
「バンドワゴン効果」を恋愛で使う方法とは?
ここでは、恋愛で使われている事例と活用する方法を紹介します。
「他のみんなも高評価だから間違いなくかっこいいんだ!」という思い込みをさせよう!
「バンドワゴン効果」は「もの」に対して利用される心理学ですが、「ヒト」に対しても効果が働くと言えます。
例えば、「Aさんって外見もそうだけど内面もかっこいいよね!」と聞くと、それまで特にAさんに興味がなかった方もその言葉を聞くことで、興味を持ってしまうようになります。
他人の評価によって、上記の発言をした方以外からもモテるようになるので、よりモテるようになるということがあります。
つまり、「他のみんなも高評価だから間違いなくかっこいいんだ!」という思い込み心理が働くのです。
恋愛において「バンドワゴン効果」を活用するには前提条件があります。
それは、「人から好かれるような存在でなくてはならない」ということです。
特に、内面も大事ですが1番はやっぱり外面の「見た目」が重要!
イケメンや美人ではなく、例えば「清潔感がある」「お洒落」「身なりがきちんとしている」などのストロングポイントがあるだけでもバンドワゴン効果を使うことができます。
「バンドワゴン効果」を恋愛で活用する方法を詳しく解説!
恋愛で「バンドワゴン効果」を応用する方法を紹介します。
どのように「バンドワゴン効果」を恋愛で活用していくのか具体的に説明していきます。
◆ネガティブな発言を控える
ネガティブな発言は控えるようにしましょう!
例えば、「私は全然モテないんですよ…」のような発言は避けるべきということです。
なぜなら、このような発言は「自分で自分の価値を下げてしまっている」からです。
しかし、「私はモテますよ!」と言ってしまうと「自分が好きなやつ」と思われてしまうので、「私はモテないと思ってますが、周りからはモテるとよく言われます」と発言することで、「この人は人気者なんだ!」と思わせることができます。
そうすることで、あなたの評価が高くなるに違いないでしょう!
◆SNSのフォロワーを増やす
SNSのフォロワーが多いことで、バンドワゴン効果が働きあなたに恋愛感情を抱く方ができるかもしれません。
なぜなら、フォロワーが多いことで、勝手に「この人は、人気者なんだ!」「この人は好かれやすい人なんだ!」と思い、あなたに安心感を抱くようになるからです。
つまり、フォロワーが多いだけで、あなたが「魅力のある人」というように思い込ませることができるのです。
その結果、「魅力ある人だから私も近い存在になりたい!」「みんなに好かれているなら、その中で1番になりたい!」というように恋愛感情を芽生えさせることができます。
◆元カレ・元カノを振り返させられる
未練のある元カレや元カノを振り返させることができます。
別れたあとは、そのときの恋愛を後悔するのではなく、さまざまな人と出会ってSNSに写真をアップしたりすることをおすすめします。
そうすることで元カレや元カノが「嫉妬心」を抱くようになります。
また、あなたを「こんな周りからも好かれる魅力的な人だったんだ…」と後悔させることができるのです。
うまくいけば、相手から復縁を求められる可能性が高まりますよ!
◆相手に思い込みをさせる
好きになった相手が年齢差を気にしている様子であれば、バンドワゴン効果が効果的です。
もし相手が年上と付き合った経験がないとすれば、「私は年上の方がタイプで、でも年上と付き合ったことがなくて…」と伝えるだけで、相手はあなたを意識するようになります。
先ほどもお伝えしましたが「見た目」はとても恋愛において大事な要素です。
そのため、言い方が悪いですが「ブサイク」がバンドワゴン効果を使うと返って逆効果になってしまうので、使わない方がいいでしょう。
バンドワゴン効果の恐ろしい部分は「ダメな人間」「人気のない人」「周りもブサイクと言う」ような状況になってしまうと、恋愛は不可能な状態になってしまいます。
つまり、この時の心理状態は「◯◯といると周りからブサイクだと思われてしまう」と思われてしまうのです。
このような心理状態になってしまうと、バンドワゴン効果の心理をかき消すことはほぼ不可能です。
あなたがすでに持っているポテンシャルよりも低くなってしまうので、気をつけてくださいね!
店頭広告で使う「バンドワゴン効果」の事例
続いて、店頭広告でも使うことができる事例を紹介します。
商品が売れていることをアピールすると「バンドワゴン効果」が働くので、商品を売れていることを示す施策が必要になります。
以下のことを店頭ですることにより、「バンドワゴン効果」を使って商品を売れやすくすることができます。
それぞれ詳しく解説します。
「残り在庫わずか」などのPOPを用意する
- 残り在庫少し
- 今、売れてます!
- 品切れ続出!
などのフレーズを使うことで、商品の売れ行きをアピールできます。
これは実際に売れていなくても、上記のフレーズを使うだけで急に売れたりするくらい効果があるフレーズです。
「売れている」とう認識を消費者が持つことで、「みんなも買っているんだから、安心」という心理が働き、信頼して買ってくれるようになります。
陳列の一部に空間を作って売れていることを表現する
一部の商品が陳列している場所で少ないと、「この商品は人気なんだ!」と思ってしまいますよね。
陳列棚をあえて商品でいっぱいにせず、一部に空間を作ることで「売り切れるほど人気なんだな」という心理にさせることができるのです。
陳列棚は見栄えのことを考えて、隙間ないように詰めてしまいがちですが、「バンドワゴン効果」を誘発できる可能性もあるので、空間を作ったりしてみる施策もアリでしょう!
社会的評価をアピール
- ◯◯賞受賞!
- ◯年連続No.1
- 業界No.1
- ◯◯で紹介されました!
- ◯◯のインフルエンサーも愛用!
などのフレーズを広告で使うことで「バンドワゴン効果」を誘発できます。
「テレビで紹介されました」と店頭にPOPを作っておくだけで、信頼性も高まりますし、知名度も徐々に上がっていきます。
信頼性を勝ち取るためにも、広告には社会的評価をアピールすることが大事になるかもしれません。
- 「売れている」とう認識を消費者が持つことで、「みんなも買っているんだから、安心」という心理が働き、信頼して買ってくれるようになる。
- 陳列棚をあえて商品でいっぱいにせず、一部に空間を作ることで「売り切れるほど人気なんだな」という心理にさせることができる。
- 「テレビで紹介されました」と店頭にPOPを作っておくだけで、信頼性も高まりますし、知名度も徐々に上がっていく。
ビジネスで「バンドワゴン効果」を活用する事例
さらに続けて、ビジネスで「バンドワゴン効果」を使うことができる場面を紹介します。
「バンドワゴン効果」をビジネスで使う具体例は以下の通りです。
では、詳しく解説します。
忙しさをアピール
忙しさをアピールすることで、「バンドワゴン効果」が働きやすくなります。
例えば、通販番組で「注文が殺到し、回線が混み合ってしまうことがあるので、電話が繋がらない場合は、お手数ですが再度おかけ直しください」というフレーズを聞いたことがありませんでしょうか?
このようなフレーズを使うだけで、注文の電話数が急増することが証明されています。
これは、ハーバード・ビジネススクール准教授のディーパック・マルホトラにより証明されました。
以下の2つの例においてもディーパック・マルホトラが証明したものです。
スケジュールが立て込んでいるように見せつける
商談や打ち合わせのときに、予定がたくさんあることをアピールしましょう!
例えば、「来週だと月曜日の15時〜16時の間しか空いていません」とアポイントの日時を限定することで忙しさをアピールできます。
そうすることで、多くの顧客や打ち合わせ、商談を抱えている印象を与えることができるので、商売が繁盛していると思わせることができます。
また、言われた側は「貴重な時間を作ってもらっている」という意識から、中身の深い提案などを持ってくる可能性があるので、そのアポイントもスムーズに行うことができるでしょう。
制限時間を設ける
制限時間を設けることで、スケジュールがぎっしり埋まっているような印象を与えることできます。
例えば、不動産の営業などの場合において顧客が物件を見にくるとき、「内覧は30分までです」と伝えることで、「この物件は人気な物件なんだ」と思わせることができます。
たくさんの人が、この物件の内覧を申し込んでいると心理が働くので、顧客が少しでも気に入った場合、すぐに物件の申し込みをしてくれるでしょう!
「バンドワゴン効果」を広告やマーケティングで使う方法
バンドワゴン効果は、マーケティング戦略として用いられることが多く、Web広告やブログでの商品やサービスの紹介をするときに使うことができます。
広告やマーケティングで活用する方法は以下の通りです。
それぞれ詳しく1つずつ解説します。
Twitterでトレンドワードや急上昇ワードで出ているワードが気になってしまうことはないでしょうか?
例えば、以下のような急上昇ワードを例にお伝えします。
上記の急上昇ワードを見たときに、「梅田ダンジョン」「passion」などのワードが急上昇ワードになっていますよね。
このTwitterの急上昇ワードは、つまりみんなが注目しているワードということです。
そのため、「バンドワゴン効果」が働き、「みんなが注目しているワードだから、自分もチェックしないと」という心理作用が働きます。
知らないワードであっても「ついつい気になってチェックしてしまう」のがTwitterの本質と言えるでしょう。
とくに目的があってTwitterを見る方は少ないはずです。
どちらかというと何かを調べる目的ではなく、「最新の情報」を調べたり、今みんながチェックしているトレンドをチェックすることがTwitterの本質ですね!
フレーズ
まず、「バンドワゴン効果」がヒトの心理に影響を与えるフレーズをご紹介します。
- 流行
- 人気
- おすすめ
- トレンド
- 〇〇でしか手に入らない
- 2度と手に入らない
- 数量限定
- 残り在庫わずか
- 入手困難
- 本日限り
- ロングセラー
- 全米が泣いた
- 全米が震撼
上記のフレーズを使うだけで広告でユーザーの目に止まりやすくなります。
このフレーズは記事の「タイトル」やTwitterのツイート、広告文に使うと効果的です。
◆「バンドワゴン効果」が働くフレーズを使ったツイートの例
7月17日よりゴディバから、“金箔”をあしらった「ショコリキサー GOLDEN」と「ソフトクリーム GOLDEN」が数量限定で新発売されました✨ pic.twitter.com/j8unXUwXjN
— 極上のスイーツ (@sweetroad5) July 17, 2020
ショコリキサー 15周年記念🎉
黄金に輝く、この上なく豪華な
「ショコリキサー GOLDEN」
「ソフトクリーム GOLDEN」新登場🌟カップやコーンからはみ出るほどの大きな金箔をあしらった、贅沢で特別な一品。
ゴージャスな気分をお楽しみください✨※数量限定、なくなり次第終了 pic.twitter.com/f5ZG87Pe0N
— ゴディバ (@Godiva_JPN) July 17, 2020
このゴディバのツイートでは、「数量限定」というバンドワゴン効果が働くフレーズが使われていますね!
この「数量限定」と聞くだけで、「今しか食べることができないなら、早く食べてみたい!」という心理操作ができるので、ユーザーの購買意欲を促進させることができるのです。
ぜひユーザーや消費者の購買意欲を高めたいときは、広告で「バンドワゴン効果」が働くフレーズを使ってみてくださいね!
- 「バンドワゴン効果」が働くフレーズを複数組み合わせて使うとより効果的!
口コミ
例えば、通販サイトでレビューが少ないよりも、多い方が良いうえにより信頼される商品に見えるので、より売上が増加する事実があります。
つまり、レビューを増やすだけで、そのレビュー元の商品が信頼され、「みんなが高評価だから私も購入しよう!」という心理状態にさせることができるのです。
これを広告で使うとすれば、もうおわかりだと思いますが、商品やサービスに口コミ・レビュー機能をつけるだけでグンっと売上UPが見込めます。
通販サイト以外でも、ブログなどで商品やサービスを紹介するときに、
- 紹介する商品やサービスの口コミを追加する
- ツイッターでその商品やサービスに対する評価のツイートを引用する
などをするだけでもとても効果的です。
「バンドワゴン効果」を使うメリットとは?
続いて、バンドワゴン効果を使うメリットを紹介します。
「バンドワゴン効果」を使うメリットは以下の通りです。
それぞれのメリットを詳しく解説していきます。
人気度をアピールできる
ここまでお伝えしてきた「バンドワゴン効果」を使うことにより、ある商品やサービスが人気であるとアピールすることで、人気を雪だるま式に増やすことができます。
他の商品やサービスと差別化が可能になる
「バンドワゴン効果」をうまく活用することで、同じ商品やサービスでも拡散度や売り上げに差が発生します。
とくにその対象のもののアピールの方法や宣伝方法により、みるみる売れるようになります。
信憑性や信頼度が高まる
「たくさんの人が使っている」ということを前面にアピールすることができれば、その商品やサービスが信頼のあるものだという認識につながります。
これは「集団心理」として、広告やマーケティングなどのさまざまな場面で活用されている心理学です。
人は、合理的な観点から意思決定するよりも、多くの人々と同じ行動に安心感を抱きやすいので、同調するということが実験でもわかっています。
つまり、「バンドワゴン効果」をうまく活用することで、さまざまなシチュエーションにおいて「みんなが使っている」ことをアピールすることができれば、信憑性や信頼度が高まるのです。
「バンドワゴン効果」を動画で学ぶ
次に、バンドワゴン効果をわかりやすく説明している動画をご紹介します。
もし、ここまで読んでいただいて「さらにバンドワゴン効果を知りたい!」という方は以下の動画も参考にしてくださいね!
以上が、バンドワゴン効果を学ことができる動画です。
「バンドワゴン効果」の論文とは?
ここでは「バンドワゴン効果」の論文集をまとめておきます。
ぜひ参考にしてくださいね!
消費者間ネットワークと購買行動:スノッブ効果とバンドワゴン効果
著者情報
名前:桑島 由芙
所属:東洋大学経営学部
◆この論文をチェックする
エージェント集団における同調行動とバンドワゴン効果
著者情報
名前:池見 達也、大野 真、生天目 章
所属:防衛大学校 情報工学科
◆この論文をチェックする
同一消費者内で発生するバンドワゴン効果とスノッブ効果
著者情報
名前:新垣 優樹、柴山 優奈、服部 拓真、鷲田 和宣、呉 シンエ、鈴木 愛恵
所属:中央大学商学部
◆この論文をチェックする
関係性から見る購買行動―ネットワーク分析を用いてー
著者情報
名前:桑島 由芙
所属:東京大学大学院経済学研究科博士課程
◆この論文をチェックする
Bandwagon, Snob and VeblenEffects in the Theory of Consumers’ Demand
著者情報
名前:H. Leibenstein
所属:Oxford University
◆この論文をチェックする
ライベンシュタインおよびロルフスのバンドワゴン効果論
著者情報
名前:佐野正博
所属:不明
◆この論文をチェックする
まとめ
さいごに、この記事でお伝えしたことをまとめると以下の通りです。
- 「バンドワゴン効果」とは、ある製品や事柄に対し、多数の人がそれを支持、賛同している場合に、その製品や事柄への支持、賛同がとても高くなるという心理効果
- 「バンドワゴン効果」の対義語・反対語は「アンダードッグ効果」
- 「バンドワゴン効果」の類語・言い換え表現には、「スノッブ効果」と「ヴェブレン効果」がある
- 「バンドワゴン効果」は英語表記で、「Bandwagon Effect」と表記
- 「バンドワゴン効果」は広告やマーケティングで使える
バンドワゴン効果はさまざまな場面で使われていることがわかったはずです。
伴って、バンドワゴン効果はさまざまな場面で使うことも可能です。
バンドワゴン効果を広告やマーケティングで活用して、売上増加を目指しましょう!
以下の記事でもバンドワゴン効果について記載されているので、併せてチェックしてみてください。