タイ移住は悲惨?後悔するデメリットや必要な貯金額、ビザも紹介

タイは安く住めるって本当?

日本人にとってタイは住みやすいの?

タイに移住する方法は?

年中温暖で、食文化も豊か。日本人の旅行先として大人気な南の国、タイ。

海外移住を視野に入れている人にとって有力な選択肢のひとつでしょう。

この記事では、タイに移住するために必要な費用、タイ移住後の生活費、ビザ事情、人気のある町をご紹介します。

最後まで読んで、タイ移住までのステップと移住後の暮らしのイメージを掴みましょう。

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目次

なぜ日本人はタイに移住するの?タイ移住のメリット

芸能人もタイ移住を検討する魅力あふれるタイランド

タイに移住する日本人は年々増加しています。

タイに移住した人を特集した某番組では、タレントのマツコ・デラックスも「ああいうところに住みたくてしょうがない」とコメントするほど。

タレントの若槻千夏はバンコクで服の買い付けをしたり、はるな愛はパタヤで行われる美人コンテスト「ミスインターナショナルクイーン」で優勝したりと、タイに縁のある日本の芸能人も多くいます。

物価が安くて日本の半分の費用で住める

タイは物価が安く、生活費が抑えられるというのも移住の大きなメリットです。

家賃は5万円程度から、食事も屋台で済ませるなら1食100円程度に収まってしまいます。

日本の都市部での生活を考えると、生活費がかなり抑えられることは間違いありません。

日本人街があるので住みやすさもばっちり

5万人以上の日本人が住むバンコクには「リトル東京」と呼ばれる日本人街が複数あり、日本食レストランや日本のアイテムが手に入ります。

バンコク最大の日本人街はシーロムやスクンビットにあり、どちらもそば屋、やきとり屋、ラーメン屋といった日本人向けの飲食店がたくさんあります。

慣れない海外の生活で日本が恋しくなっても安心です。

タイで暮らす日本人も多い

外務省によると、タイで暮らす日本人の数は2020年には8万人にのぼります。

日系企業の駐在員も多く、日本人学校や日本の百貨店、スーパーがあるのも住みやすさの理由のひとつです。

タイに移住して後悔する人も?タイ移住のデメリット

タイ語の壁

病院や役所などの細かいコミュニケーションが必要な場所では、タイ語がわからないと不便に感じてしまうでしょう。

バンコクの都市部やビーチリゾートでは英語が通じることが多いですが、地方では英語が通じないところも多いので、単語だけでもタイ語を知っておくと便利です。

こちらが外国人だとわかると値段を吊り上げたり、悪質な客引きをする業者も多いので、ある程度タイ語ができるとトラブル回避にも役立ちます。

タイ語に慣れないうちは、日本人が常駐する・日本語が通じる病院や美容院を確認しておくとよいでしょう。

深刻な大気汚染

急発展しているタイでは大気汚染が深刻化しており、バンコクを中心にPM2.5の数値はかなり高く、健康被害が懸念されています。

大気汚染で幼稚園や学校が臨時休校になることもあり、社会にも大きな影響があります。

喘息などの基礎疾患を持っている人は、都市部ではなく地方への移住も視野に入れたほうがいいでしょう。

悲惨な目に遭うタイ移住者も

とくに老後にタイ移住をする人の中には、タイの地方でひとりで暮らし、病気になっても頼る人がおらず孤独死するというケースが実は多くあります。

十分な準備をせずタイに移住し、金銭面で困窮してしまうという人も後を絶ちません。

安いとはいっても海外移住には十分な準備が必要です。

失敗しない前に!タイ移住にはいくら必要かをチェック

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タイ移住 費用

事前準備ー渡航費、ビザ

<渡航費>

成田からバンコクのフライトは、タイ航空の場合5万円~、日系キャリアだと12万円~。LCCで安い時期なら2万円程度でおさえられることもあります。

ただしLCCでは大きな荷物の持ち込みに追加料金が必要になることもあるので、荷物の少ない下見のときにLCCを活用するのがおすすめです。

<ビザ取得費用>

タイ移住前に必ず手配する必要があります。取得費用は、観光ビザ(60日滞在)で4,500円、就労ビザ(90日滞在)で9,000円です。

移住後ー生活費、交通費、食費

タイの都心部の家賃はエリアによって異なりますが、ワンルームマンションなら5,000~15,000バーツ(約18,000~54,000円)、寝室が2つのいわゆる2LDKマンションなら1,5000~35,000バーツ(約5,4000~126,000円)ほど。

バンコクを走る便利な鉄道・BTSの料金は、1区間16バーツ~8区間44バーツ(約60~160円)。タクシーは初乗り1km35バーツ(約125円)、1km以後は360メートルごとに2バーツ(約14円)が加算されます。

外食は、ローカルな屋台では1食25〜35バーツ(約90〜130円)、百貨店のレストランなら1食150〜500バーツ(約540〜1,780円)ほどと、どの費用も日本と比べるとかなり安くおさまります。

住居の契約には日本の敷金と同じようにデポジットが必要なので、移住前に家賃の3カ月分くらい準備しておきましょう。

家賃はエリアによって大きく異なるので、予算に合わせて探すこともできます。

タイ移住後の仕事は?

タイでは日本人の最低賃金を月5万バーツ(17~18万円程度)と定めています。

タイでの生活費は、住む場所によって月に10万円程度でおさめることも可能。タイで就職できたら、最低賃金でも生活費をまかなうことができるでしょう。

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タイ移住にビザは必要?

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タイ移住の条件

30日以上の長期滞在はビザが必要

30日以内の滞在で、

  1. パスポートの有効期限が6カ月以上かつ
  2. 30日以内に第三国へ出国する航空券を所持している(30日以内に帰りの飛行機をすでにおさえている)

といった条件を満たしていれば、ビザを取得する必要はありません。

観光ビザ(ツーリストビザ)

観光目的で30日以上滞在する場合に取得します。観光ビザで滞在できる期間は最大60日ですが、入国後1度のみ30日の滞在期間延長の申請が可能です。

タイ入国後にノービザから観光ビザに切り替えることはできないので、30日以上滞在する場合は必ず事前に観光ビザを取得しましょう。

ビザは申請から3カ月間有効です。申請には職業を証明する書類、銀行残高証明書、コロナワクチンの接種証明など、用意するのに時間がかかる書類があるので早めに準備を始めるといいでしょう。

申請費用は4,500円です。

タイ移住後に仕事するならー就労ビザ(ノンイミグラントB)

タイで仕事をするなら必ず就労ビザが必要です。

タイ入国日から90日間有効ですが、シングルエントリーで一度でもタイから出国すると再入国することができず、新たにビザを申請する必要があるので気を付けましょう。

必要な書類として、日本で会社に所属している場合は会社からの推薦状、タイで現地就職が決まっている場合は雇用契約書が必要になります。

観光ビザより必要書類が多いので、移住するなら最初の段階でよく確認しておきましょう。

申請費用は9,000円です。

タイランドエリート

タイランドエリートはタイの法律に基づいて2003年にスタートした、タイ国営の外国人長期滞在プログラムです。

メンバーには「タイランドエリートビザ」という特別ビザが発給され、滞在期間は5年から最長20年。2020年にはメンバー数1万名を超え、人気が高まっています。

申請費用は期間によって異なり、5年の場合60万バーツ(約214万円)とかなりお高めですが、出入国の自由、空港のリムジン送迎やラウンジ利用など特典があるのが魅力です。

観光ビザと同じく就労はできませんが、ノマドワーカーはタイでの就労にあたらないとされるので、働き方によっては有効なビザといえます。

老後にタイ移住するならーリタイアメントビザ(ノンイミグラントO)

リタイアメントビザは50歳以上の年金受給者を対象としたビザで、入国日から90日間滞在可能です。

年金証書と年金振込通知書、または過去3カ月の銀行残高(80万バーツ≒約285万円以上)や年間収入証明書をもって申請することができます。

申請費用は9,000円です。

タイ移住者の仕事って?

タイの企業に現地採用

タイに進出している外資系企業が多く、タイ語ができなくても英語ができる、また専門技術がある人には現地で就職するチャンスがあります。

タイには家族で暮らす駐在員も多いので日本人児童向けの学習塾や家庭教師といった日本語だけでできる仕事にも需要があります。

バンコクを中心に日本人街が多く、日本語ができる従業員を採用しているお店も多いので、語学に自信がない方にもさまざまな場所で仕事のチャンスがあります。

日系企業でタイ駐在

日系企業に所属し、駐在員としてタイに移住するなら福利厚生面でメリットがあります。

給与は日本の給与に現地給与がプラスされますし、住宅手当や海外旅行保険、ビザ申請費用など多くの費用を会社が負担してくれます。

会社が住居を用意している場合も多く、自分でエリアを調べなくても治安がよく整った環境に住めるというのも大きなメリットです。

働くならワークパーミットが必須

就労する場合、ワークパーミット(就労許可証)を取得する必要があります。

ワークパーミットはタイ国外では申請できないので、まずは就労ビザを取得し、タイ入国後に労働省雇用局で取得申請を行います。

取得申請は雇用者が責任を負いますが、受領は労働者本人しかできません。

バンコクで住むならどこがおすすめ?

BTSが便利なバンコク

5万人以上の日本人が住んでいるバンコク。

バンコクには3路線・62駅の鉄道、BTS(バンコクスカイトレイン)が走っているので、鉄道に慣れた日本人にも住みやすい街といわれています。

移住先として人気のエリアと、そこがおすすめな理由を解説します。

スクンビット

バンコクの中でも日本人がもっとも多いエリア、スクンビット。

バンコクの中心から東にあるスクンビット通りがあるエリアを指し、その頭上にはBTSが走っています。

行きかう人も日本人が多く、生活に欠かせないスーパーやデパート、日本食レストランなどで日本語が通じます

買い物だけでなく、総合病院やクリニック、美容室、日本語が通じるサービスも整っているので安心。

レンタルオフィスやコワーキングスペースも豊富なのでノマドワーカーにもぴったりです。

少し物価が高いですが、初めて海外移住をする人も、日本語が通じる環境なら安心して生活をスタートできるでしょう。

プラカノン、オンヌット

プラカノン、オンヌットは、日本のタワマンを思わせる高層コンドミニアムがたくさんあります。それでもスクンビットと比べると家賃相場が安いのでコストをおさえることができます。

コンドミニアムが多いので同じエリアでもさまざまな種類の部屋を比較検討できるのもメリットです。
大型スーパーがあるので生活も便利。

オンヌットはタイ人が一番住みたい街としても有名で、タイのローカル感が味わえるのも魅力です。

ウドムスック

ウドムスック周辺には日本人が少ないので、海外感を味わいたい人におすすめです。

ウドムスックはいわゆる下町。現地の人が集う市場や屋台が多く、ナイトマーケットもありいつも賑わっています

日本語がほぼまったく通じないというデメリットがありますが、外国人が少ないエリアなので家賃を安くおさえられます。

番外編ーシラチャ

バンコクの次に日本人が多い都市・シラチャ。日系企業が多く進出しています。

日本人が多いので治安がいい、海が近いので海鮮料理がおいしいといった、日本人にうれしいメリットがあります。

日本人向けのスーパーやレストランが多いので、住みやすさはバンコクに匹敵するでしょう。

コンドミニアムの物件が豊富

コンドミニアムとは、日本でいう分譲マンション。外国人の住まいとして大人気です。同じマンションでも部屋ごとにオーナーが違うので、それぞれに違ったテイストの部屋があります。

家具つきのコンドミニアムも多く、新しい建物だとプールジムワーキングスペースがついているところも。

日本にはまだなかなかない便利なスタイルの物件が多くあります。

移住する前に確認!タイの治安はどう?

凶悪犯罪は少ない

タイは貧富の差が激しい国なので日本に比べると犯罪率が高いですが、町を歩いていていきなり刺されたり銃で撃たれたりするような心配はほとんどありません。

それでも日本より治安が悪いことを念頭に、ひとり歩きには気を付けつけるのが海外滞在の鉄則です。

軽犯罪に要注意

タイ人から見ると日本は裕福な国です。

日本人が身に着けているものは高く売れるからと、スリや置き引きのターゲットにされることも多くあります。

わかりやすいブランドバッグは身に着けない、かばんは前に持つといった基本的な対策が必要です。

タイの移住に関するよくある質問

40歳からのタイ移住は現実的?

タイのリタイアメントビザは満50歳から申請可能なので、40歳から移住するとなると就労ビザやタイランドエリートビザが必要です。

タイは発展途上国で就職のチャンスが多いのは確かです。実際に40代でタイに移住している人も多くいます。

ただし、物価の高いタイでは給料は日本より下がることを覚悟しておきましょう。

移住するのに貯金はいくら必要?

最低50万円程度用意しておきましょう。

就労ビザでタイに移住する場合、ビザ申請費用5000円~1万円、渡航費約10万円、生活費月約10万円を2~3カ月分、住居のデポジット(敷金)3カ月分と考えると、およそ50万円程度になります。

急な出費に備えて多めに準備しておくと安心です。

まとめ|しっかり準備してタイに移住しよう

海外移住は一大決心。勢いだけでなく事前準備が大切です。

ビザの申請書類を集めるのにも、家探しや仕事探しにも時間がかかるもの。

しっかり準備して移住に備えましょう。